第58講座 分詞

目次

『名詞を修飾する分詞(句)』

中学時の基本をチェック

  1. 分詞1語が名詞を修飾する場合、名詞の前に置く(前置修飾)。また分詞が他の語句を伴って長くなっている場合は名詞の後に置く(後置修飾)。
  2. 修飾される名詞と分詞との間が能動関係(…する/…している)なら現在分詞を、受動関係(…する/…された)なら過去分詞を使う。

中学時の復習はこちら…第35講座 分詞の形容詞的用法 | Takagi(高木)の無料で使える英語の文法授業(基礎から応用) (takagiseminar.biz)

b1

「名詞を修飾する現在分詞・過去分詞」

中学生の復習。ここはいきなり例題です。

例題

This is in part due to the (           ) demand of society.関東学院大学
①grow ②grew ③grown ④growing

 

正解 ④ in part ある程度

 

「現在分詞句の後置修飾」

中学生の復習。ここはいきなり例題です。

例題
A ship (     ) more than 500 passengers is missing.大阪学院
①carry ②carrying ③carried ④is carried

 

正解 ②

 

「過去分詞句の後置修飾」

中学生の復習。ここはいきなり例題です。

例題
The main languages (      ) in  Canada are English and French.愛知工
①spoken ②spoke ③speaking ④to spoke

 

正解 ①

 

「分子が他の語句を伴っている場合-名詞の後」

中学生の復習。ここはいきなり例題です。

例題
手に花を持っている男性に話しかけている女性は誰ですか?

Who is (a man , with , the , woman , to talking ) a flower in his hand.武庫川女子

 

正解Who is (the woman talking to a man with ) a flower in his hand.

b2

『There be S doing / done』

この表現は整序問題で問われることが多いです(^^♪

「There be S doing」

S+be doingの進行形とほぼ同じ意味です。There be S doingの形をとることがあります。
単なる進行形よりも、「主語」を目立たせる表現と理解しておくとよいです。

※「There be S 構文」の「Sがある」と同じように、Sには不特定の名詞が来る。

例題
There was a parade (        ) by at the time.関西外大
①has gone ②goes ③going ④will go

 

正解 ③ 「その時パレードが通り過ぎていた。」

 

「There be S done」

「S+be done」の受動態とほぼ同じ意味。単なる受動態よりも、主語が目立つ。Sには不特定の名詞が来る点はThere be S doingと同じです。

例題
There was frightening sound (         ) in the distance.日本大
①hear ②on hearing ③heard ④hearing

 

正解 ③ 「遠くの方でぎょっとするような音が聞こえた。」

b3

『主格補助となる分子』

分詞は「S+V+C」の補語、すなわち主格保護として用いられる。主語との間が能動関係なら現在分詞を、受動関係なら過去分詞を用いる。

「主格補助となる分子-主語との関係で決定」

ここはいきなり例題に…

例題
George looked (         ) when I asked him to sing.金城学院大
①embarrassed ②embarrasses ③embarrassing ④embarrassment

 

正解 ③ 「私がジョージに歌うように頼んだ時、彼は当惑したようだった。」

この場合、Georgeとembarrass「…を当惑させる」の間は受動関係。なので、embarrassedが正解。

 

プラスα現在分詞が主格補語となる場合は次のようになります。

She remained standing there.

b4

『目的補語となる分子』

分詞は「S+V+O+C」の補語、つまり目的格補語として使われる。目的語との間に能動関係が成立すれば現在分詞を、受動関係が成立すれば過去分詞を用いる。

 

【整理しておこう】

「S+V+O+doing / done」の形で用いる動詞

see, hear , watch , feel , kook at , listen to , leave「OをCのままにしておく」、keep「OをCの状態にしておく」、find「OがCであるのに気づく」など。

※一般にseeなどの感覚動詞はこの形をとります。

 

「目的語と能動関係-現在分詞」

いきなり例題です。
例題
The driver kept the engine (         ) while we waited.日本大
①run ②to ran ③running ④ran

 

正解 ③「私たちが待った間、運転手はエンジンをかけたままにしていた。」
the engineとrunの間は能動関係。よって現在分詞の③runningが正解。問題のkeep O Cで「OをCにしておく」の意味になります。

 

「目的語と受動関係」-過去分詞

いきなり例題です。
例題
I cannot keep my eyes (       ) to his terrible situation.早稲田大
①to close ②close ③closing ④closed

 

正解 ④ 「私は彼の酷い状態に「目を閉じておくことができない。」この問題はmy eyesとcloseの間は受動関係。なので、過去分詞が入る。

 

「hear A doing 」

いきなり例題です。
例題
I heard him (      ) a song in the bathroom.桜美林大
①singing ②having sung ③to sang ④to be singing

 

正解 ①「私は彼がバスルームで歌を歌っているのを聞いた」

この問題はhimとsingの間は能動関係。

※感覚動詞hearは原形不定詞も目的格補語にとるので、選択肢にsingがあれば、それも正解になります。

 

「hear A done」

ここもいきなり例題。
例題
I heard my name (         ) while I was sleeping.法政大
①calling ②calls ③called ④call

 

正解 ③ 「私が寝ている間に名前が呼ばれるのを聞いた。」

この問題はmy nameとcallが受動関係。なので、過去分詞calledが正解。

b5

【整理しておこう】

「感覚動詞+O+do」と「感覚動詞+O+doing」

どちらも目的語と目的語補語との間に能動関係が成り立つ点は同じ。

  1. 「感覚動詞+O+do」

一般に動作の始めから終わりまでが対象。受動態では不定詞になる。
We heard him sing that song. → He was heard to sing that song.
私たちは彼がその歌を歌うのを聞いた。

 

  1. 「感覚動詞+O+doing」

一般に動作の途中が対象。受動態でも現在分詞は変化しない。
We heard him singing that song. → He was heard singing that song.
私たちは彼がその歌を歌っているのを聞いた。

 

*「感覚動詞+O+done」を使うと次の形もある。

We heard that song sung by him.
私たちはその歌が彼によって歌われるのを聞いた。

 

「S+V+O+doing」の受動態

いきなり例題です。

例題
She was seen (       ) into the theater with her boyfriend.センター試験
①go ②going ③gone ④went

 

正解 ② 「彼女は彼氏と劇場に入っていくのを見られた。」
※感覚動詞seeは目的格補語に原形不定詞もとるが、受動態にするとto不定詞になる。なのでto goでも正解になる。

b6

『make oneself understood / make oneself heard』

「make oneself understood」

自分の言うことを相手に分からせる

例題

I couldn’t make myself (        ) in English.
①to understand ②understand ③understanding ④understood

 

正解 ④

 

「make oneself heard」自分の声を届かせる

いきなり例題です。
例題
The noise in the street was such that I couldn’t make myself (        ).中央大
①to hear ②have heard ③hearing ④heard

 

正解 ④「通りの騒音が酷かったので私は自分の声を届かせられなかった。」
※such that~は「~ほどのもの」という意。

b7

『分詞構文』

第50講座復習してください。
第50講座 分詞構文 | Takagi(高木)の無料で使える英語の文法授業(基礎から応用) (takagiseminar.biz)

分詞句が副詞句として働き述語動詞などを修飾するものを、分詞構文と言います。

「時(~するとき)」「理由(~なので)「付帯状況(~しながら/そして~する)」「条件(~ならば)」「譲歩(~だけれども)」を表すとされていますが、条件・譲歩の用例は慣用句的なものを除くと少ないです。

また、時・理由・付帯状況などでは判断が難しい場合が多く、常に接続詞を用いて「書きかえ」られるわけではないです。

また、分詞構文は文頭で用いられることが多いのですが、文中(通例、主語の後)、文尾でも使用されます。

 

「分詞構文の基本-現在分詞」

分詞構文の基本は、現在分詞によってあらわす、と理解しておくこと

例題
(       ) from a big city, I don’t mind the street noise so much.清泉女子大
①Coming ②To come ③I come ④Came

 

正解 ① 「大都市出身なので、私はそんなに喧騒を気にしません。」
※副詞的用法の不定詞には、感情の原因「~して(うれしい、かなしい など)」、判断の根拠「~するなんて/~するとは」の意味はあっても、一般的に「理由」を表す用法はありません。

 

「分詞を否定する語-分詞の直前」

分詞を否定する語は分詞の直前に置く。
例題
(         ) what to say, I kept silent.常葉大
①Knowing ②Knowing not ③Not knowing ④Known

 

正解 ③ 「何を言っていいのか分からなかったので、私は黙ったままでいた。」

b8

「完了分詞構文」

文の述語動詞の時点よりも「前」であることを示すためには、完了分詞(having done)を用いた分詞構文にする。

例題
(        ) his work, Peter went home and took a long hat shower.慶應義塾大
①All finishing ②Finished ③Having finished ④Have finished

 

正解 ③「仕事終え、ピーターは帰宅し、暑いシャワーを長く浴びた。」
※long「(形、副) 長い、長く、切望する」

 

「独立分詞構文」

分詞の意味上の主語が文の主語と異なる場合、分詞の意味上の主語を分詞の前に置く。この形は、一般に独立分詞構文と呼ばれます。

例題
(          ) that night, we could not observe the moon.津田塾大
①Having rained ②It was raining ③It having rained ④Raining

 

正解 ③「その夜は雨が降っていたので、私たちは月を観察できなかった。」
※この問題は「天候のit」が分詞の意味上の主語になります。

 

「受動態の分詞構文」

分詞構文は基本的に現在分詞で表す。

A受動態(be done)の分詞構文はbeing doneの形

B受動態の完了分詞構文はhaving been doneの形

★注~~~い!

分詞構文ではbe動詞の現在分詞being、完了分詞having beenは省略されることがあります!つまり、having beenではhavingのみ、beenのみの省略は不可。

 

例題
(         ) in easy Japanese, this textbook is good for school children.大東文化大
①Wrote ②Written ③Writing ④To write

 

正解 ② 「簡単な日本語で書かれているので、このテキストは児童には良いです。」
※ここの例題はbeingが省略されたパターンです。

b9

「受動態の独立分詞構文」

ここは、いきなり例題です。
例題
All things (        ), she is still in the wrong.札幌学院大
①considering ②considered ③were considered ④being considering

 

正解 ② 「全てのことを考えても、彼女はそれでもなお間違っている。」
※considerは他動詞であるので、その受動態の分詞構文beingが省略された形を選ぶ。

「分詞構文の強調形 as S(主語) do」

分詞構文で分詞を強調する場合、現在分詞の直後に「as S do」の形を置くことがある。このSは文の主語に一致する。

例題
Standing as it (       ) on a hill, the restaurant commands a fine view.明治学院大
①could ②does ③has ④was

 

正解 ②「丘の上に立っているので、そのレストランは眺めが素晴らしい。」
※この問題では、主語がthe restaurantなので、itが使われている。

 

「慣用的分詞構文」generally speaking「一般的に言えば」

この種の表現はイディオムとして覚えてしまうのがベターです(@^^)/~~~

例題
Generally (        ), a dog is called man’s best friend.駒澤大
①speaking ②to speak ③spoken ④speak

 

正解 ①「一般的に言って、犬は人間の最高の友人と呼ばれる。」

 

【知識の整理】

generally[frankly , strictly , roughly] speaking「一般的に[率直に、厳密に、大雑把に]」言えば

speaking[talking] of A「Aと言えば」

judging from A「Aから判断すると」

considering A「Aを考慮すると」

weather permitting「天気が良ければ」 ※permit「許可する、許す」

b10

「with+名詞+分詞 の付帯状況」

「with+名詞+分詞」の形で付帯状況「~した状態で/~しながら」を表す。

名詞と分詞の間が能動関係なら現在分詞、受動関係なら過去分詞を用いる。

「with A doneの付帯状況表現」

いきなり例題
例題
He lay on the sofa with his (       ) and soon fell asleep.センター試験
①arms folded ②arms folding ③fold arms ④folding arms ※fold「~をたたむ、~を組む」

 

正解 ①「彼は腕を組みながらソファに横になり、すぐに眠りに落ちた。」
His armsとfoldは受動関係、したがって過去分詞を選ぶ。

「with A doingの付帯状況」

いきなり例題
例題
あなたがそこに立っていては、私が歌えない。梅花女子大
I ( a song , can’t , standing , with , sing , you) there.

 

正解 I ( can’t sing a song with you standing ) there.

 

★プラスの知識

付帯状況のwithは「with名詞形容詞[前置詞句/副詞]」の形でもOKです。


with one’s mouth full 「口にものをほおばって」形容詞

with a pipe in one’s mouth「口にパイプをくわえて」前置詞句

with one’s hat on「帽子をかぶったまま」副詞 「on 上に」

お疲れさまでした😊

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